大量の測定結果も楽々管理
ベルトから発生させた音波(自然周波数)をセンサが感知し、正確なベルト張力が測定できます。
タイミングベルトは、かみ合いによって動力を伝達するため、摩擦伝動ベルトのような高い取付け張力を必要としません。
しかし、「高すぎる張力」は寿命の低下や騒音の原因となり、「低すぎる張力」はジャンピング(歯飛び)の原因になります。
タイミングベルトの張力は、その性能を100%発揮させるために、音波式ベルト張力計U-550 を使って、適正に管理してください。
■べルト張力の計測原理
概要
プーリ間に張られたベルトに衝撃を加えると、当初ベルトは萬周波成分や衝撃成分を含む不規則な波形で振動し、その後ベルト固有の規則的な波形へ推移します。その振動は短時間で減衰するため、高次数成分の振動の発生などと併せて、これまで墓本波形の周期を捕えることはとても困難でした。しかしマイクロコンピュータを駆使した振動周波数を捕える独自のデータ処理の開発によってこれを実現。プログラムに組み込まれた演算式により正確な張力値を表示します。
[特許:No.1931781]
計測手順
1、ゲイン調整(暗騒音の自動キャンセル)
電源入力後から“MEASURE0”ポタンを押すまでの間、回りの騒音環境を定期的に測定し、自動的にマイクの感度を調整する。“MEASURE"ボタンを押下後マイクの感度を固定。
2、振動波形の検出
静止状態のベルトを指などで弾くことで発生した音波を、マイクロホンにより検出。
3、ノイズ成分除去
内臓フィルターにより自動的にノイズ成分を除去。
4、周期の測定
周期測定回路により入力波形の1サイクル毎の周期を測定。
5、信号処理
シミュレーションで確立したデータ処理により、条件毎に異なる振動波形パターンから基本波形を測定。
6、周波数換算処理
連続した安定波形を周波数に換算。
7、張力演算処理
テンキーで測定対象ベルトの単位重量・幅・スパン長さ値をインプットすることにより、ベルト張力を換算。
■オプションマイク
製品名 | 横型アームマイク |
ロングアームマイク |
電磁式センサ |
コード式マイク |
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品番 | TM-YOKO |
TM-LONG1 |
TM-DGS |
TM-COM |
RoHS指令 | 適合品 |
非適合品 |
適合品 |
適合品 |
仕様 | ||||
側面にマイクがあるので、ベルト背面と機械の隙間が狭い場所でも測定可能 | 標準マイク(全長170㎜)に対し、アーム部の長い(全長350㎜)タイプ | 音波ではなく、磁力の変化をセンサで感知するので、スチールワイヤ・スチールベルトなどの測定が可能。ゴムベルトでも雑音の影響を受けやすい環境で、通常のマイクで測定不可能な場合でも、薄い磁性体を塗布し測定可能。 | 標準マイクでは測定しづらかった機械の奥にあるベルトの測定が可能な長さ1mのコード式マイク。 |
■オプション品